注意欠如多動症(ADHD)傾向や自閉スペクトラム症(ASD)傾向のある方たちのなかで、以下のような訴えから、料理が鬼門となる方は少なくないと思います。
- 複雑だとやる気が起きない
- 買い物や献立を立てることが面倒に感じる
- レシピの指示に従うことができない
- マルチタスクが難しい
- 適量という言葉でさじ加減がわからない
このように、発達傾向のある方が、料理をはじめるにはいくつもハードルがあります。
かくいう筆者もそのひとりで、
レシピが長く複雑だと指示に従えず、うまく料理が作れない!!
という現象に悩んでいました。
そんな悩みを抱える方におすすめなのがこの一冊。
やる気1%ごはん(まるみキッチン)
「“1%のやる気”でつくれる」がコンセプトのこの料理本の存在を皆さんご存知でしょうか?
Sloppyな夫婦にはピッタリなタイトルに心惹かれて購入しました!
今回の記事では、「やる気1%ごはん(まるみキッチン)」を紹介します!
やる気1%ごはん(まるみキッチン)とは?
「誰でも簡単につくれる」をモットーにした料理をSNSに投稿する料理家のまるみキッチンさんが出版してくれた料理本です。
本の最初には、
- 火加減が難しい
- 文字を読むのが苦手
- 買い物がしんどい
- 献立を考えたくない
と書かれてあり、Sloppyな夫婦にはぴったりなコンセプトから始まります。
この記事では、実際に「やる気1%ごはん(まるみキッチン)」を使用してみた感想について、書籍のコンセプトに沿って記載していきます。
「やる気1%ごはん(まるみキッチン)」のオススメポイントは以下のとおりです!
- よく使う調味料が写真つきで紹介されている
- 基本的には、フライパンを使用せず、電子レンジと炊飯器、トースターで料理ができる
- 各レシピが3行程で完成写真や文字も大きい
- 簡潔で具体的な指示
- 1品に必要な食材が少なくて済む
火加減が難しい
基本的には、フライパンを使用せず、電子レンジと炊飯器、トースターで料理ができる
この本に載っている多くのレシピが、電子レンジ+耐熱皿の組み合わせで簡単に作ることができます。
例えば、No.128「鮭の麺つゆバタームニエル」は、通常だとフライパンを使用しますが、耐熱皿に材料を入れて電子レンジでチンするだけで簡単に料理可能です。
料理初心者には「中火で軽く焦げ目を」といった曖昧な火加減が難しいことがありますが、そういった方でも(フライパンを使わず電子レンジを使うことで)簡単に美味しい料理が可能になります。
文字を読むのが苦手
- 各レシピの完成品が写真で載っている
- 各レシピの行程が3ステップで完成する
- 調味料や食材は下線で強調されている
一番のおすすめなところは、それぞれのレシピの行程が簡単な3つのステップで終わるところです。
説明する文章の文字数が少ないため、文字を読むのが苦手な方でも頭に入りやすい形になっています。
また、大事な部分が下線で強調してあるので、パッとみたときに間違えないような工夫がなされています。
買い物がしんどい
- 各レシピで使用する食材は1〜3品目のみ
- 食材ごとにレシピがまとめられている
- 本書のはじめに、使用する調味料が写真付きで全て紹介されている
「やる気1%ごはん(まるみキッチン)」では、それぞれのレシピで使用する食材が1〜3品目程度で構成されています。
そのため、自宅で残っている食材でも簡単に調理が可能になります。
献立を考えたくない
- レシピ数が500品
- 簡単レシピのため、アレンジが容易
やる気1%ごはん(まるみキッチン)」では、紹介されているレシピ数が500品あります。
それぞれが労力がかからずに料理できるレシピが、食材ごとにまとめられているため、献立を考えなくてもバランスの良いメニューを作ることができます。
レシピで使用する食材が少ない一方で、味付けはしっかりと紹介されているため、お好みの食材を追加して簡単にアレンジすることもできます。
おすすめのレシピ
ここでは、Sloppy Life Hackで実際に作ったなかでおすすめなレシピを紹介します!
- 豚巻きキャベツのさっぱり煮風:味付けは麺つゆのみで簡単に調理できる。バランスも良い。
- 即席ぶりの照り焼き:本格的なぶりの照り焼きが電子レンジでできる。
- ツナと小松菜の卵スープ:簡単にできるけど、栄養バランス◎。
このほかにも、簡単な鍋やうどんなどもできるので、料理の幅が広がりますね。
詳細は本書の購入をおすすめします。
まとめ
今回の記事では、まるみキッチンさんの「やる気1%ごはん」について紹介しました。
本書のコンセプトは、
- 火加減が難しい
- 文字を読むのが苦手
- 買い物がしんどい
- 献立を考えたくない
であり、タイトル通りSloppyな夫婦にはぴったりなレシピ本となっています。
- よく使う調味料が写真つきで紹介されている
- 基本的には、フライパンを使用せず、電子レンジと炊飯器、トースターで料理ができる
- 各レシピが3行程で完成写真や文字も大きい
- 簡潔で具体的な指示
- 1品に必要な食材が少なくて済む
ASD傾向があって「複数の行程を同時にするのが苦手」でも、ADHD傾向があって「指示に従うのが苦手」でも簡単に美味しい料理が可能です。
ちなみに、これまで料理をほとんどしたことのなかった筆者であっても簡単に料理が出来たのもポイントが高いです!
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